INTEL社のProject Alloyが、CES 2017で公開されました。このProject Alloyは、スタンダードアロン型のMR HMD(Marged Reality Head Mount Display)です。
日本の各メディアでも、このIntelのMRゴーグルについては記事が出ていましたが、INTEL社側の発表内容に沿った記事が多かったため、使用感は分かりませんでした。
海外のテック系メディアであるTHE VERGEに、使用感に関するAdi Robertson氏の記事がありましたので、そちらを要約してお届けしたいと思います。
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ヘッドセットは重く、手による支えが必要
IntelのProject Alloyは、ヘッドセットが非常に重く、最良の確度を得るためには支える必要があるようです。このあたりは、やはり製品として出荷しているMicrosoft Hololensがよく出来ているということでしょう。(但し、Microsoft社のMRは、Mixed Realityと言っており、内容も異なります)
Robertson氏は、この記事の中で、
私が見てきたVRの追随性では、Oculus の Santa Cruz プロトタイプについで良かったものですが、ヴァーチャル体験という意味では、Oculus LiftやHTC Vibeより明らかに悪い
ものだったようです。
仮想銃をシミュレートするためのフルモーショントラッキングがないため、実際の手と全く同じ方向に向いているとは感じられず、ヴァーチャル体験という意味では、完全に没頭することが出来なかったようなので、製品化に向けては改良が必要な部分だと思われます。
とは言え、Robertson氏も「印象的である」と語っており、今後の製品化に向けて期待が持てそうです。
Project Alloyの映像は、INTEL社のPress Kitページにある動画を見ていただくと、INTEL社が実現しようとしているMarged Realityの意味合いが分かると思います。
本格的なxRゴーグル元年の予感
Intelは、Microsoftとは違って製品を直接出荷しません。少なくとも、1社のパートナー企業が、今年後半に完成版をリリースする予定らしいので、その完成を待って再評価すべきでしょう。
いずれにせよ、VR、AR、そしてマイクロソフトが言うMR(Mixed Reality)と、このIntelのMR(Merged Reality)が加わり、仮想空間向けゴーグルは盛り上がりを見せる一方ですね。
今年は、本格的なxRゴーグル元年になりそうです。
≪参考≫
ITmedia

マイナビニュース
