Intel Project AlloyのMRゴーグルは発展途上の段階にある

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Intel Project Alloy

INTEL社のProject Alloyが、CES 2017で公開されました。このProject Alloyは、スタンダードアロン型のMR HMD(Marged Reality Head Mount Display)です。

日本の各メディアでも、このIntelのMRゴーグルについては記事が出ていましたが、INTEL社側の発表内容に沿った記事が多かったため、使用感は分かりませんでした。

海外のテック系メディアであるTHE VERGEに、使用感に関するAdi Robertson氏の記事がありましたので、そちらを要約してお届けしたいと思います。

We fought robots in Intel’s revamped Project Alloy headset
The Verge is about technology and how it makes us feel. Founded in 2011, we offer our audience everything from breaking news to reviews to award-winning feature...

ヘッドセットは重く、手による支えが必要

IntelのProject Alloyは、ヘッドセットが非常に重く、最良の確度を得るためには支える必要があるようです。このあたりは、やはり製品として出荷しているMicrosoft Hololensがよく出来ているということでしょう。(但し、Microsoft社のMRは、Mixed Realityと言っており、内容も異なります)

Robertson氏は、この記事の中で、

私が見てきたVRの追随性では、Oculus の Santa Cruz プロトタイプについで良かったものですが、ヴァーチャル体験という意味では、Oculus LiftやHTC Vibeより明らかに悪い

ものだったようです。

仮想銃をシミュレートするためのフルモーショントラッキングがないため、実際の手と全く同じ方向に向いているとは感じられず、ヴァーチャル体験という意味では、完全に没頭することが出来なかったようなので、製品化に向けては改良が必要な部分だと思われます。

とは言え、Robertson氏も「印象的である」と語っており、今後の製品化に向けて期待が持てそうです。

Project Alloyの映像は、INTEL社のPress Kitページにある動画を見ていただくと、INTEL社が実現しようとしているMarged Realityの意味合いが分かると思います。

本格的なxRゴーグル元年の予感

Intelは、Microsoftとは違って製品を直接出荷しません。少なくとも、1社のパートナー企業が、今年後半に完成版をリリースする予定らしいので、その完成を待って再評価すべきでしょう。

いずれにせよ、VR、AR、そしてマイクロソフトが言うMR(Mixed Reality)と、このIntelのMR(Merged Reality)が加わり、仮想空間向けゴーグルは盛り上がりを見せる一方ですね。

今年は、本格的なxRゴーグル元年になりそうです。

 

≪参考≫
ITmedia

Intel、「Project Alloy」のスタンドアロンMR HMDは第4四半期に出荷と発表
IntelがCES 2017で、RealSenseカメラ搭載でセンサーもコントローラーも不要な“Merged Reality”ヘッドセット「Project Alloy」のデモを披露した。第4四半期にOEMから出荷される見込みだ。

マイナビニュース

CES 2017 - VRや自動車市場への取り組みを加速するIntel
IntelはCES 2017において、VRをはじめとする没入型コンテンツやHMD「Project Alloy」、自動車市場への取り組みについて説明した。
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