通巻8号)Instagramだから伝わる、あの企業の使い方

最も勢いのあるSNS

数あるSNSの中でも、最も勢いのあるサービスの一つがInstagramであり「インスタ映え」が流行語になるほどの盛況ぶりである。

Instagramは、写真を投稿・共有するためのソーシャルネットワーキングサービスだ。2017年下半期には、日本のアクティブユーザーは2000万人を超え、多くのフォロワーを抱え強い影響力を持つ人達をインスタグラマーと呼び、企業のプロモーション活動の一環として活用し始めている。

特に、BtoC企業の中でも、ファッションなどのビジュアル面での訴求効果が高い商品やサービスを提供している企業を中心に、Instagramの活用が進められている。

製品が無形のものや、ビジュアル的に訴求しづらいものを扱っている企業の活用事例は少ないが、求人目的で社内の雰囲気や働く仲間達を見せることで企業イメージを伝えることに成功した事例が出てきており、活用できるシーンはまだまだ増えそうである。今後出てくるであろう新たな事例を、Marketing Todayでは注目しお伝えしていきたい。

Instagramの目的

企業でInstagramを運用する場合、目的を明確にすることが重要ではあるが、投稿数やフォロワー数などの数値目標よりも、顧客とのコミュニケーションツールとしての価値を考えるべきである。あくまでも、企業側が伝えたいものを写真にすることで伝わりやすくする。

例えば、他社と比較しても優位性を訴えにくい製品などは、製造工程や生産されている工場の周りの自然などを写真で訴えることで、その製品が作られるまでのストーリーや物作りに対する考え方を伝えられる。

tet.社が、その良い事例の一つである。

tet.社の取り巻く、地域社会の風景写真、工場の様子、縫製しているところ、製品を使用しているシーンなど、この製品が生まれた環境や製品クォリティを伝えているのである。

Instagram - tet.
Instagram – tet.

 

製品そのものを使用しているシーンをビジュアル的に魅せることで、使用しているときのイメージや使用感、楽しさ、格好良さなど、製品写真単体では伝えられないこともInstagramでは訴えることができる。また、製品だけでは無く豊かなライフスタイルをビジュアル的に伝えることで、ライフスタイルそのものに憧れを抱く人を増やし、長期的には市場拡大にも寄与していく。

それを体現しているのが、snow peak社である。

snow peak社の製品を使用しているところ、テントを組み立てているシーンなど、製品だけではなくキャンプの楽しさまでが伝わってくるのである。

instagram - snow peak
instagram – snow peak

 

Instagramの育て方

Instagram単体で訴求するよりも企業のウェブサイトやFacebookなどと連携し、複数のチャネルで顧客とのコミュニケーションを計ることが重要である。というのも、Instagramは、その他のSNSとは違って投稿内容を広めるための仕組みが無い。Facebookで言えば、「いいね!」や「シェア」などが情報拡散するためのツールになるが、Instagramには拡散するためのツールが無いため、フォロワーの数を増やしにくいSNSである。

そのため、じっくりと育てていく必要があり、企業のウェブサイトやFacebookとの連携が必須である。基本的な方法として、Instagramには企業や製品、またはサービスのイメージを高めるクオリティの高い写真を採用する。1〜2ヶ月に1枚程度のペースで登録し、その中から企業のウェブサイトに使用できる写真があれば利用していく。

その他のSNSであるFacebookやTwitterなどを使用しているのであれば、Instagramの投稿が最も効果的なタイミングで利用し、投稿するのが効果的である。または、Twitterのように定期的に投稿するのであれば、参照されやすいハッシュタグとセットして配信することもフォロワー増加に繋がる。

いずれにしても、顧客とのコミュニケーションの軸は、企業のウェブサイトやFacebook、Twitterなどであり、Instagramの役割は他のメディアでは伝えきれないものをビジュアル的に見せるためのメディアと位置づけるのが、正しい使い方である。

Instagramにおけるクォリティの本質

既に引退されているが、ジャパネットたかたの高田氏の商品の売り方を思い出して欲しい。高田氏は、商品の性能を一切語っていない、誰に何のために、この商品をオススメするのかを語って見せているのである。

例えば、デジタルカメラを販売するとき「お孫さんの運動会を撮影するとき、上手く撮れなかったらどうしよう、写真がぶれてしまったら、取り出すのに手間取ってチャンスを逃したら、そんな悩みはございませんか!ご安心ください、本日ご紹介するカメラ・・・」と語り出している時には、誰が、どのようなシーンで使っているのかを想像して、お客様に伝えているのである。

Instagramに限らず、顧客が誰なのか、その顧客にとっての価値は何なのかを追求すれば、自ずと投稿すべき写真のイメージが想像できるのではないか。そこには、写真としてのクォリティでは無く、価値提案という意味でのクォリティがある。

Instagramで陥りがちな罠については、別号にて具体的な事例でご紹介する。

 

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