通巻11号)Twitterを体得した企業はメディアを席巻する

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未だ活用されていないTwitter

国内でもLINEに次ぐ大規模SNSの一つであるTwitter、アクティブユーザー数は4,500万人(2017年10月現在)にも達している。

あなたの会社のTwitterアカウントを振り返って頂きたい。日課として課せられたTwitterの担当者が、社員数にも満たないフォロワーにニュースリリースや製品情報を発信し続けているのではないか。

誰の手にも届くことのない作業が続いているのであれば、今すぐ変える必要がある。会社のTwitterアカウントをそっと閉じるか、より効果的な活用に大きく舵をきるか、だ。

Twitterの本質を理解する

Twitterの活用を語るとき、その本質を理解しておく必要がある。あなたのTwitterアカウントから発せられるメッセージ、つまりツイートの流れを知ることがTwitterの本質を理解することに繋がる。

多くの企業やTwitterアカウントを代行で運営している企業でさえ、この本質を理解していない。驚くべき状況ではあるが、各社のアカウントを見るかぎり、正しく運用できるとは言えないのである。

それでいて、Twitter運用にありがちなホームランだけを狙っていたりする。それは、クリエイティブという名のリソースの無駄遣いではないだろうか。例えば、Oreoの有名なツイートに代表されるように、タイムリーでウイットに富んだツイートを素晴らしいクリエイティブとともに提供できれば、多くのTwitterユーザーの心に刺さり、リツイートの嵐が飛び交う、という幻想である。

Twitter - OREO

Twitter OREO社のツイート

残念ながら、Oreoのような事象は、あなたの会社では起こりえない。何故なら、あなたの会社にはタイムリーなツイートをクリエイティブに発信するためのチームは存在しないのだから。国内の多くの企業が、そうであるように”中の人”と呼ばれる一人の能力に依存している。

運営をおこなう中で、極まれにウィットにとんだツイートが発せられバズられることもある。しかし、その話題が会社に対して直接的な効果を生み出したのか、と問われたとき、大凡の企業の担当者は口を閉ざす。

直接的では無いにしろ、一時的にフォロワーが増えることには繋がる。しかし、その多くのフォロワー達は、素晴らしいウィットにとんだツイートのファンであり、次に話題になるツイートを待ち構えている人達なのである。でも、あなたの会社に欲しいフォロワーは、面白いツイートを期待するファンでは無いはずだ。

クリエイティブで美しいツイートに足りないもの

スターバックスコーヒー、アサヒビール、セブン・イレブン各社のツイートを切り取って並べたものである。どのツイートも、クリエイティブで美しいものであり、参考にしたい点も多い。

Twitter - 各社のタイムライン

Twitter – 各社のタイムライン

どのアカウントも数万、数十万のフォロワーがおり成功事例として掲げられることも少なくない。しかし、重要なのは、話題をかっさらう素晴らしいツイートを発することではない。Twitterを運営するうえでの本来の目的を達しているか、どうかである。

顧客であるフォロワーが、各社の製品やサービスを必要としているときにタイムリーに提供できているかが、本来の目的ではないだろうか。リツイートやいいねは、その指標の一つにされがちだが、あなたが目にした有名なツイートは、あなたを行動に走らせただろうか。

例えば、帰宅時に流れてきたビールのツイートが目に入り、近くのコンビニで買った経験はないだろうか。しかも、ビールを購入したにも関わらず、そのツイートにいいねやリツイートもしていない、つまり、購買行動とTwitter上での反応は必ずしも一致しないのである。

あなたが、Twitterアカウントを持っているのであれば、タイムラインを眺めて欲しい。フォロー数にもよるが、流れが速いときは数秒に何件、何十件ものツイートが流れていく。これが、Twitterの本質である。

あなたのツイートは、あなたのフォロワーだけに流れる情報のパイプラインのようなものである。フォロワーは、そのパイプラインに接続している。つまりフォローしているアカウントだけに情報が流れているのである。

Twitterの本質とは、水道管に流れる水と同様に考える必要がある。水道管に水が流れ続けなければ、水道としては機能しない。ここを理解できるか否かが、Twitterを活かせるかどうかに掛かっている。有名な各社のTwitterは、情報量が足りないため生かし切れていないのである。

パイプラインに情報を満たせ

先ほどの有名企業のTwitterアカウントを今一度ご覧頂きたい。直接、Twitterから検索して眺めて頂くと分かりやすいのだが、どのアカウントも1日あたり、1〜5件程度のツイート量である。先ほどの水道管の例えで言えば、水が供給されていないのと同様である。

あなたが、これらのアカウントをフォローしていたとする。あなたの顧客が、Twitterの画面を開いたときに、これらのアカウントのメッセージを見る可能性はどのくらいあるだろうか。日本のTwitterユーザーの平均フォロー数は、466件である。

あなたの顧客のタイムラインに、顧客がフォローしている466アカウントからの情報が流れ続けている。そのタイムラインの中に、あなたの企業が見せたい情報を顧客が望むタイミングで届けるには、あまりにもメッセージ量が足りないのである。少なくとも、フォロワーの目に届けるためには、一日あたり30件以上のツイートを発信することが必要となる。

ツイート量を圧倒的に増やさなければ、効果的な活用はできない。バズることも、フォロワー数が増えることもない。そこで、あなたにはいくつかの疑問が出てくるのでは無いだろうか。そもそも、30件以上もツイートすることは不可能では無いか、もしくは、大量のツイートはスパムメールがごとく迷惑になり、顧客に嫌われるのではないか。

いずれも、あなたの杞憂である。

それは、あなたが普段接しているテレビやラジオなどのメディアと同様の手法である。各社が長年培ってきたノウハウ、つまり理にかなった考え方に沿った手法である。

次の号で、これらを紐解いていくことにする。

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